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豊胸ブログ › バスト整形 データラボ
韓国豊胸修正

脂肪注入豊胸の合併症リスク — 2,073名メタ分析

脂肪注入豊胸の主要合併症1.6%・再手術0件のØrholt PRS 2020・22編2,073名メタ分析。オイル嚢胞6.5%・乳癌検診への影響と悪性0件を韓国の形成外科専門医・金誼健院長が整理しました。

2026.04.30 閲覧 132

この記事の要点

  • 脂肪注入豊胸の主要合併症1.6%
  • 再手術0件のØrholt PRS 2020
  • 乳癌検診への影響と悪性0件を韓国の形成外科専門医

韓国で豊胸を検討している日本人の方へ。本記事はUNE美容外科の韓国豊胸修正に関するコラムです。日本からのご相談はLINEまたは日本語予約フォームをご利用ください。個人差により効果や経過は異なります。

韓国豊胸 データラボ · 論文解説

ウンヌ整形外科 金誼健(キム・ウィゴン)院長 · 形成外科専門医 · 2026年4月7日

参考論文:Ørholt M, et al. "Complications After Breast Augmentation With Fat Grafting: A Systematic Review." Plastic and Reconstructive Surgery. 145(3):530e, 2020.

脂肪注入による豊胸(Breast Augmentation With Fat Grafting)は、インプラントを使用せずにご自身の脂肪を採取して乳房に移植する方法です。

本記事では、このご質問を真正面から扱った2020年の体系的文献レビューをご紹介いたします。デンマーク・コペンハーゲン大学のØrholt研究チームがPlastic and Reconstructive Surgery誌に発表した、22編・2,073名のメタアナリシスです。

脂肪注入豊胸の合併症リスクはどの程度か

結論から申し上げますと、これらのなかで再手術が必要となった患者様は1名もいませんでした。本論文(Plastic and Reconstructive Surgery、2020、n=2,073名)の核となる結果について、以下で詳しく整理してご案内いたします。

どのような研究ですか?

デンマーク・コペンハーゲン大学の研究チームが、PubMed、EMBASEなどの主要医学データベースから脂肪注入豊胸の合併症を扱ったすべての研究を収集して分析した体系的文献レビューです。

  • 検索された論文:当初2,961編 → 厳格な基準で選別し、最終的に22編を採用
  • 総患者数:連続症例(consecutive patients)2,073名
  • 包含基準:純粋な美容目的の脂肪注入豊胸のみ
  • 除外基準:インプラント除去後の脂肪注入、乳癌再建患者
  • 平均追跡期間:約21ヶ月

重要な点として、過去の研究は多様な患者群(再建、インプラント交換など)を混合して分析しており、合併症率が過大評価される問題がありましたが、本メタアナリシスは美容目的の患者様のみを抽出してこの問題を解決しています。つまりカウンセリング室でお会いする患者様に、最も近いデータとなります。

手術データ — 平均297mL、1.25セッション

分析対象となった22研究の平均手術データは以下の通りです。

  • 平均セッション数:1.25回
  • 1回のセッションで完了した比率:85.1%
  • 2回のセッションが必要となるケース:12.9%
  • 1セッション当たりの注入脂肪量:平均254.6mL
  • 総注入量の平均:297.3mL

このデータが意味することは明確です。多くの患者様が1回の手術で完了され、片側乳房に約150mL程度が注入されているということです。インプラントに換算すると、200〜250cc程度のボリューム変化に相当します。

臨床的合併症 — 主要合併症1.6%

「臨床的合併症」とは、患者様が実際に症状を感じられるか、治療が必要となる問題を意味します。結果は以下の通りでした。

  • 触知される嚢胞(palpable cysts):2.0%
  • 感染(infection):0.6%
  • 血腫(hematoma):0.5%
  • 漿液腫(seroma):0.1%

主要合併症(血腫+感染+漿液腫)の合計でも1.6%にすぎず、より印象的な点はこれらのなかで再手術が必要となった患者様が1名もいなかったということです。

触知される嚢胞が生じたケースでも67.9%は吸引(aspiration)による治療が可能で、残りは経過観察のみで解決しました。つまり臨床的合併症は非常に稀であり、生じても多くは小規模な処置で解決します。

画像所見上の変化 — オイル嚢胞6.5%

一方、画像検査で観察される変化は少し異なる傾向を示します。

  • オイル嚢胞(oil cysts):6.5%
  • 石灰化(calcifications):4.5%
  • 脂肪壊死(fat necrosis):1.2%

臨床的合併症(2〜3%)と比較して、画像所見上の変化は比率が2〜3倍高くなっています。患者様が日常生活で感じられる問題ではありませんが、マンモグラフィや超音波で「異常所見」として検出される可能性があるという意味です。

乳癌検診への影響 — 悪性0件

では、これらの画像変化は実際にどのような結果につながったのでしょうか?マンモグラフィでBI-RADS分類の結果は以下の通りでした。

  • BI-RADS 1/2(良性):81.5%
  • BI-RADS 0/3(追加画像検査必要):16.4%
  • BI-RADS 4(組織検査必要):3.2%

16.4%が追加画像検査を受け、3.2%は組織検査まで受けられたという数値は明らかに少なくありません。患者様の立場からすると「もしや癌では」というご不安と煩わしさは明確な負担となります。

ただし、最も重要な結果が次の1文です。追加検査と組織検査を受けられた患者様のなかで、実際に悪性腫瘍が発見されたケースは1名もいませんでした。組織検査を受けられた患者様も結果的にすべて良性(BI-RADS 2)に再分類されました。

つまり画像変化は「癌が発生する問題」ではなく、「検診過程が複雑になる可能性のある問題」となります。この違いを正確にご理解いただくことが重要です。

よくある質問

Q. 脂肪注入豊胸は本当に副作用がないのですか?

A. 「ほとんどない」に近いですが、「全くない」ではありません。本メタアナリシスでは主要な臨床的合併症(血腫、感染、漿液腫)は全体1.6%にすぎず、再手術が必要となった患者様は0名でした。ただし画像検査で検出される変化(オイル嚢胞6.5%、石灰化4.5%)は少なからず現れるため、追加検診が必要となる可能性があります。

Q. 脂肪注入後に乳癌検診は難しくなりますか?

A. 困難になる可能性があります。本論文では患者様の16.4%が追加画像検査を受け、3.2%は組織検査まで受けられました。ただし、これらのうち実際に悪性と診断されたケースは0件でした。つまり癌が発生するのではなく、「検診過程がより複雑になる可能性がある」という意味です。検診を先送りせずに定期的に受けていただくことが重要となります。

Q. 1回の手術で希望のサイズになりますか?

A. 85.1%が1セッションで終了しており、12.9%のみが2セッションを要しました。1回で平均254mL、両側合計で約297mLが注入されます。ただし、脂肪注入は約30〜50%が吸収されるため、大きなサイズ変化をご希望される場合は2回以上が必要となる可能性があります。

Q. インプラント豊胸と比較して、どちらが安全ですか?

A. 合併症の種類が異なります。インプラントはカプセル拘縮、インプラント破裂、位置異常といったインプラント特有の合併症があり、脂肪注入は画像変化と部分吸収が主な問題となります。どちらがより安全というよりも、ご自身が希望されるサイズとライフスタイルに応じて選択することが異なります。

この論文を読んで整理した3つのポイント

1点目、臨床的合併症は非常に稀であり、多くは小規模な処置で解決します。

主要合併症1.6%、再手術0名、触知される嚢胞が生じても67.9%が吸引で治療できました。「脂肪注入は副作用がほとんどない」という通説は、少なくとも臨床的合併症の観点ではデータで裏付けられます。

2点目、画像所見上の変化は少なからず生じるため、検診負担を事前に把握しておく必要があります。

オイル嚢胞6.5%、石灰化4.5%は決して無視できない比率です。16.4%が追加画像検査を受け、3.2%は組織検査まで受けられました。ただし悪性診断の症例は0件であった点、そして定期検診を先送りしなければ安全に管理できる点が要となります。

3点目、本研究にも限界があります。

含まれた研究は多くが経験豊富な医師による大規模シリーズのため、一般的な平均より合併症が低く出ている可能性があります。平均追跡期間が21ヶ月のため長期変化の反映が不十分であり、患者様の満足度とボリューム維持率は本論文の範囲には含まれていません。脂肪注入の美容的効果を判断するには、別途の研究を併せて参照する必要があります。

カウンセリング室で患者様にお伝えしたいことは以下の通りです。脂肪注入豊胸は、300mL以下の自然な増量をご希望され、脂肪提供部位が十分にあり、インプラントを希望されない患者様に適した選択肢となります。一方、大きなサイズ変化をご希望される場合や、脂肪提供部位が不足している場合は、インプラントのほうがより適しています。いずれの場合も、ご自身の体型と目標、そして検診の負担まで総合的に考慮してご決定いただくことを推奨いたします。


参考文献:Ørholt M, et al. Complications After Breast Augmentation With Fat Grafting: A Systematic Review. Plastic and Reconstructive Surgery. 145(3):530e, 2020.

本記事は上記論文を医学的専門知識に基づき、一般の方にもわかりやすく解説した内容です。個々の手術結果は体型、脂肪提供部位、執刀医の手技、回復管理プロトコルによって異なることがあり、本記事は診断や治療に代わるものではありません。

▶ このテーマの総合ガイド

豊胸の副作用6種 — 手術前に必ず知っておくべきポイント整理で豊胸の副作用全体について解説しています。

著者・医学的監修

金誼健 代表院長

形成外科専門医・UNE美容外科

本コンテンツは金誼健院長が執筆および医学的に監修した医療情報です。個人の状態によって診断と手術計画は異なる場合がありますので、正確な判断は形成外科専門医の診察を通じてご確認ください。

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