豊胸の瘢痕 — 切開位置別(腋窩・乳輪・IMF)の違い
腋窩・乳輪・乳房下溝(IMF)3切開位置の長短、瘢痕の時間的変化(1週/1ヶ月/3〜6ヶ月/1年)、肥厚性瘢痕約15%とシリコンシート管理法を韓国の形成外科専門医・金誼健院長が整理しました。
韓国豊胸 情報 · ガイド
ウンヌ整形外科 金誼健(キム・ウィゴン)院長 · 形成外科専門医 ·
豊胸手術は切開位置によって瘢痕が残る部位と程度が異なります。腋窩(脇の下)、乳輪縁、乳房下溝(IMF)の3箇所が最も一般的な切開位置であり、それぞれに長所と短所があります。時間が経過すれば多くは徐々に薄くなりますが、体質によっては肥厚性瘢痕が生じることがあります。
1. 腋窩切開(ワキ下切開)
腋窩の自然な皺に沿って切開する術式です。乳房自体には瘢痕が残らないため、露出の多い衣服を着る機会が多い方に好まれます。
ただし、インプラントを乳房まで移動させる距離が長く術式難度が高くなり、ポケット位置の精度が重要となります。腋窩の瘢痕は時間とともに自然な皺に馴染み、ほとんど目立たなくなります。
2. 乳輪切開
乳輪下縁に沿って切開する術式です。瘢痕が乳輪の色と類似しているため目立ちにくいという利点があります。
ただし、乳腺・乳管を一部横切る剥離が必要となるため、授乳機能に影響を及ぼす可能性があります。妊娠・授乳予定がある患者様は、他の切開方法のほうが安全な場合があります。
3. 乳房下溝切開(IMF切開)
乳房下溝(IMF)の自然な皺に沿って切開する術式です。術式の精度が最も高く、回復も比較的早い特徴があります。
瘢痕は乳房下の皺に隠れるため日常生活ではほとんど見えませんが、横になった際や乳房が上方に押し上げられた姿勢では一部見える場合があります。
4. 瘢痕の時間的変化
瘢痕は段階的に変化していきます。
- 1週間:縫合部が赤く硬い
- 1ヶ月:徐々に落ち着くが色は濃い
- 3〜6ヶ月:瘢痕が最も目立つ時期
- 1年:色が薄くなり柔らかくなる
- 1年以降:ほとんど目立たない程度に定着
肥厚性瘢痕は約15%で報告されており、体質・管理・切開位置に影響を受けます。
5. 瘢痕管理法
1ヶ月以降から以下のような管理が推奨されます。
- シリコン瘢痕シートまたは瘢痕クリーム
- 紫外線対策(日光曝露で瘢痕の色素沈着が起こりやすい)
- マッサージ(医療従事者の指導後に開始)
- 肥厚性瘢痕と診断された場合はステロイド注射やレーザー治療
よくある質問
Q. 豊胸の瘢痕が最も目立たない切開はどれですか?
A. 腋窩切開は乳房自体に瘢痕が残りませんが、術式難度が高くなります。乳輪・乳房下切開も時間が経過すればほとんど目立たないレベルになりますので、ご自身の体型・ライフスタイルに合わせてご決定ください。
Q. 肥厚性瘢痕体質の場合、豊胸手術は受けられませんか?
A. 可能ですが、体質を事前にお知らせいただき、瘢痕予防プランを一緒に立てる必要があります。術後管理もより積極的に進める必要があります。
Q. 瘢痕管理はいつから開始しますか?
A. 通常、縫合部が安定した1ヶ月以降からシリコンシートやクリームの塗布を開始します。医療従事者の指導に従ってください。
まとめ
1点目、切開位置3種類の長短がそれぞれ異なります。
腋窩は乳房に瘢痕なし、乳輪は色がなじむ、乳房下は術式精度が高い。ライフスタイル・体型・妊娠予定に合わせてご決定ください。
2点目、瘢痕は時間とともに段階的に変化します。
3〜6ヶ月が最も目立ち、1年以降はほぼ目立たないレベルに定着します。肥厚性瘢痕は約15%で報告されています。
3点目、管理は1ヶ月以降の開始が推奨されます。
シリコンシート、紫外線対策、マッサージが基本です。肥厚性瘢痕が疑われる場合は、早期に医療従事者の診断を受けることをお勧めします。
一般の方にもわかりやすいよう整理したガイドです。個々の手術結果は体型、インプラントの種類、執刀医の手技、手術環境によって異なることがあり、本記事は診断や治療に代わるものではありません。

