乳房下垂の矯正 — 挙上術とインプラントの判断基準
Regnault分類1〜3段階+仮性下垂の診断、インプラント単独で64〜74%改善のデータ、挙上+豊胸の同時手術 vs 段階的手術を韓国の形成外科専門医・金誼健院長が整理しました。
韓国豊胸 情報 · ガイド
ウンヌ整形外科 金誼健(キム・ウィゴン)院長 · 形成外科専門医 ·
「下垂の程度によって、どのように違うのか分からない。」
乳房下垂はRegnault分類により1〜3段階に分類され、段階によって適した術式が異なります。軽度の下垂はインプラントのみで改善され、強度の下垂には乳房挙上術(マストペクシー)が必要となります。本記事では段階別の判断基準を整理してご案内します。
1. Regnault分類 — 下垂の3段階
- Grade I(軽度):乳頭が乳房下溝(IMF)と同じ高さ
- Grade II(中等度):乳頭が乳房下溝よりわずかに下
- Grade III(強度):乳頭が乳房の最も下方まで下がる
- Pseudoptosis(仮性下垂):乳頭は正常位置だが乳房組織が下方に下がる
ご自身の下垂段階は、術前カウンセリングにおいて写真と計測により正確に診断を受けていただきます。
2. インプラント単独で対応可能なケース
ある研究では、インプラント単独で下垂をある程度改善できることが報告されています。
- Grade II下垂:64%改善
- Grade III下垂:74%改善
ただしこれは乳頭位置が上がるのではなく、乳房下溝(IMF)が下がることで視覚的バランスが取れる効果となります。乳頭が明確に下垂している場合には限界があります。
3. 乳房挙上術が必要なケース
乳頭自体を上方に挙上する必要がある場合や、皮膚が大きく伸展している場合には、乳房挙上術が必要となります。
- Grade IIIの強い下垂
- 乳頭が乳房下溝より5cm以上下方
- 皮膚伸展が強く、インプラントのみでは形状が整わないケース
- 出産・授乳後に乳房組織自体が萎縮しているケース
4. 挙上+豊胸の同時手術 vs 段階的手術
下垂とボリューム不足の両方がある場合、2つのオプションがあります。
- 挙上+豊胸の同時手術:一度に下垂+ボリューム補強。合併症リスクはやや高い
- 段階的手術:挙上 → 6ヶ月〜1年後にインプラント。安全性はより高い
ご自身の乳房状態と医療従事者の推奨に基づいてご決定ください。
5. 乳房挙上術後の変化
乳房挙上術のみでも、平均してカップが1段階程度小さく見えることがあるというデータがあります。ボリュームを維持・増加させたい場合は、挙上+豊胸の同時手術をご検討ください。
よくある質問
Q. 軽度の下垂でも乳房挙上術が必要ですか?
A. Grade I程度であればインプラント単独で改善するケースが多くなります。乳房挙上術はGrade II後半〜IIIで主に推奨されます。
Q. 乳房挙上術の瘢痕が気になります。
A. 軽度は乳輪周囲のみ、中等度は垂直、強度は逆T字(アンカー型)切開となります。下垂程度により瘢痕範囲が異なります。1年後にはほぼ目立たないレベルに定着します。
Q. 挙上+豊胸の同時手術はリスクが高いですか?
A. 単独手術より合併症リスクはやや高くなります。乳房状態によっては段階的手術のほうが安全な場合もありますので、術前カウンセリングでご決定ください。
まとめ
1点目、下垂段階の診断が術式決定の出発点となります。
Regnault Grade I〜III+Pseudoptosisのうち、ご自身がどれに該当するかを写真と計測により正確に診断を受けてください。
2点目、軽度の下垂はインプラント単独でも改善されます。
Grade II〜IIIの下垂で64〜74%がインプラント単独で改善されるというデータがあります。ただし乳頭自体の位置矯正には限界があります。
3点目、下垂とボリューム不足が併存する場合、段階的手術も安全な選択肢です。
挙上+豊胸の同時手術は1回で完了しますが合併症リスクが高くなります。挙上 → 6ヶ月〜1年後にインプラントの段階的手術は、乳房安定度がより高い場合があります。
一般の方にもわかりやすいよう整理したガイドです。個々の手術結果は体型、インプラントの種類、執刀医の手技、手術環境によって異なることがあり、本記事は診断や治療に代わるものではありません。

