豊胸のリップリングはなぜ起こる?|出やすいのは「下のふち」、理由は覆いの薄さです
リップリングはインプラントのシェルにできたしわが薄い組織を通して皮膚に届く現象です。出やすい場所(内側の下・外側の下)と、抑えるために揃える3つの条件を解説します。
バスト整形 情報 · リップリング
UNE美容外科 金誼健院長 · 韓国の形成外科専門医 ·
リップリングの正体は、インプラントのシェルにできたしわが薄い組織を通して皮膚に伝わった状態です。しわ自体はどの製品にも起こりえます。
表面に出るかどうかを分けるのは、上に乗っている組織の厚みです。だから出やすい場所は覆いが薄い下のふち(内側の下・外側の下)に集中します。
抑えるには 高凝集ライン・大胸筋で覆える層・土台に収まる直径 の3つを揃えます。
リップリングは、豊胸を検討される方が最も気にされる副作用のひとつです。
ここではなぜ起こるのか、どこに出やすいのか、どうすれば抑えられるのかを順に整理します。
リップリングとは、皮膚に出るさざ波のことです
バストの表面に、細かい波のような凹凸が浮いて見えることがあります。
これがリップリングです。
出やすいのは、前かがみになったときと、腕を上げたときです。
まっすぐ立っているときは分からなくても、姿勢を変えた瞬間だけ出る、という方が少なくありません。
そして出る場所は、だいたい決まっています。
バストの内側の下と、外側の下。つまり下のふちです。
触るとふちの線が分かる、という形で気づく方もいます。
出るのは「下のふち」── 内側の下と、外側の下です

なぜこの2か所なのか。
覆いがいちばん薄くなる場所だからです。
バストの中央は組織が厚く重なっていますが、下のふちに向かうほど薄くなります。
上のほうは、デュアルプレーン法なら大胸筋が覆ってくれるので、比較的出にくい場所です。
ここがいちばん誤解されているところです。
まず、しわそのものはインプラントのシェル(外皮)にできます。
ジェルの入った袋ですから、ふちや上側は姿勢や圧のかかり方で細かく折れます。程度の差はあれ、これはどのインプラントにも起こりえます。
問題は、そのしわが皮膚まで届くかどうかです。
上に乗っている組織が厚ければ、しわは途中で吸収されて表面には出ません。
薄いと、そのまま形が伝わってさざ波として見えます。
布団にたとえると分かりやすいかもしれません。
厚い布団をかければ中のものの形は分かりませんが、薄いシーツ一枚だと輪郭がそのまま浮き上がります。
ですから同じインプラントを入れても、出る方と出ない方がいます。
シェルの状態は同じでも、その上の組織が違うからです。
リップリングが出やすい方の条件
診察していて、リップリングのリスクが高いと感じるのはこういう場合です。
一、もともと痩せていて、皮下組織が薄い
二、出産と授乳のあとで、組織が減っている
三、土台の幅に対して、大きすぎる直径を選んでいる
四、乳腺の下(浅い層)に入れている
五、柔らかさを優先して、低凝集のラインを選んでいる
三番目と五番目は、選び方で変わるところです。
つまり事前に手を打てます。
リップリングを抑えるために揃える3つの条件
一、凝集度の高いラインを選ぶ
ジェルがしっかり固まっているほど、外からの力で形が崩れにくくなります。韓国で選べるラインでは、メンター MemoryGel BOOST™ とモティバ Ergonomix® が、痩せた方で比較的出にくい傾向です。
二、筋肉で覆える層に入れる
上胸部の組織が薄い方は、デュアルプレーン法を優先します。インプラントの上部を大胸筋で覆えるので、いちばん目立ちやすい上のふちが隠れます。
三、土台の幅に収まる直径にする
狭い土台に大きな直径を押し込むと、ふちが外側にはみ出して皮膚を押します。ここは容量ではなく直径の話です。
この3つが揃うと、かなり抑えられます。
ただしゼロにはなりません。組織が薄いという条件そのものは変えられないからです。
それでも足りないときは、脂肪で補います
組織が極端に薄い方には、脂肪移植との組み合わせをご説明することがあります。
インプラントの上に自分の脂肪を薄く足して、覆いを厚くするという考え方です。
ふちが目立ちやすいデコルテ側に重点的に入れます。
ただし、これは追加の手術です。
ダウンタイムも費用も増えますので、必要な方にだけご提案しています。
よくあるご質問
Q. 痩せている人は豊胸できないということですか?
そうではありません。組織が薄い方ほど、層とラインの選び方が結果を分けるという意味です。デュアルプレーン法と高凝集ラインを組み合わせれば、十分に自然な仕上がりになります。
Q. 授乳が終わってからのほうがいいですか?
授乳で組織が減ると、あとからリップリングが出ることがあります。将来の出産・授乳のご予定がある場合は、その前提でラインと層を選びます。診察でご相談ください。
Q. 脂肪移植だけで豊胸はできませんか?
可能ですが、一度に増やせる量に限りがあり、定着率にも個人差があります。大きさをしっかり出したい場合はインプラント、あるいは併用が現実的です。
Q. 修正手術はいつからできますか?
組織と被膜が落ち着く6か月以降が目安です。ただし原因によって時期は変わりますので、まずは何が起きているかの確認が先になります。
リップリングと間違えやすい3つの症状
皮膚の表面に変化が出たとき、すべてがリップリングとは限りません。診察では次の3つと区別します。
一、被膜拘縮 バスト全体が硬くなり、丸く持ち上がってきます。さざ波ではなく、形そのものが変わります。
二、インプラントの位置異常 左右差や、外側・上方へのずれとして出ます。前かがみでなくても分かります。
三、皮膚のたるみ 体重の変動や授乳のあとに起こる皮膚側の変化で、インプラントとは関係しません。
この3つは対処がまったく違います。自己判断せず、まず何が起きているかを診察で確認するところからです。
リップリングが出たときの選択肢
すでに出ている場合、当院では次の順で検討します。
一、経過を見る 術後まもない時期は腫れが引く過程で目立つことがあり、数か月で落ち着く場合があります。
二、脂肪移植で覆いを足す 組織の薄さが主因のときに有効です。追加の手術になります。
三、ラインまたは層を変える 凝集度の高いラインへの入れ替え、あるいは大胸筋下への移動を検討します。
いずれも原因がどれかによって選択が変わります。「とりあえず入れ替える」という判断はしていません。
まとめ
一、しわはシェルにできる。表面に出るかどうかは上の組織の厚みが決める
二、抑えるのは高凝集ライン・大胸筋で覆える層・土台に収まる直径の3つ
三、組織が極端に薄い方は脂肪移植での補強も選択肢に入ります
だから当院では、ラインを決める前に上胸部の厚みを測ります。ここが決まらないと、層も直径も決められません。
豊胸手術の術式・インプラントの種類・費用については豊胸手術(韓国)|UNE美容外科にまとめています。個別のご相談はLINEから日本語で承ります。
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※ 豊胸手術(シリコンインプラント挿入術)は自由診療です。腫れ・内出血・痛み・左右差・被膜拘縮・リップリング・インプラントの位置異常や破損などのリスクがあります。個人によって効果や副作用は異なることがあり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません。適応と費用は診察のうえでご案内しています。
※ 本記事は当院の診療方針と公開されている資料をまとめたものです。診断に代わるものではありません。
よくある質問
Q. リップリングはなぜ起こるのですか?
A. インプラントのシェルにできるしわが、薄い組織を通して皮膚に伝わることで起こります。しわ自体はどの製品にも生じるため、表面に出るかどうかは上に乗る組織の厚みで決まります。
Q. リップリングはどこに出やすいですか?
A. 覆いが薄いバストの内側の下と外側の下、つまり「下のふち」に集中します。前かがみになったときや腕を上げた姿勢で目立ちやすくなります。
Q. リップリングを防ぐ方法はありますか?
A. 高凝集性のジェル・大胸筋で覆える層・土台に収まる直径の3つを揃えることで、リスクを大きく下げられます。痩せ型で組織が薄い方ほど設計が重要です。


